コモンズの悲劇

コモンズの悲劇(コモンズのひげき、英: Tragedy of the Commons)とは、多数者が利用できる共有資源が乱獲されることによって資源の枯渇を招いてしまうという経済学における法則。共有地の悲劇ともいう。

Wikipedia

この用語を知ったのは【森林・林業雑話】明治33年の出張を書いた後でした。「木曽御料林事件」の関係で、島崎藤村の小説「夜明け前」のWikipediaを読みましたら、「関連項目」ということで

  • コモンズの悲劇、森林破壊 – 半蔵の望みが叶ったとしたら起きていたであろう悲劇。藩が山林の利用を制限していた理由の一つでもある。

という項目が書かれていました。文学作品のWikipediaとして適切なのかどうかは分かりませんが、「こういう用語があったんだ・・・」とアサカラは思いました。

「みんなが共有する森林」というのは何だかとても良い響きです。「共有林」って素晴らしい!という人もいるのですが、本当に共有していたら豊かな森林が守れていたのか?というのはなかなか議論のあるところです。今でこそ好き好んで森林に入って薪や木材を取ってくる人というのは少数ですが、昭和30年以前くらいまでそういう生活はありふれたものでした。そういう状況で森林がどうなるのか、というのは歴史的には無計画な収奪になりがちでした。実際、かつての日本で、人の生活圏の周辺にハゲ山がとても多かったというのはよく聞きますね。

明治42年 愛知県瀬戸市
昭和初期 兵庫県芦屋市
大正7年 東京都奥多摩町

そこでルールが必要になります。法律であったり、ローカル・コモンズと呼ばれる地域のルールづくりが重要になってくる訳です。

「夜明け前」は小説であり史実ではありません。とは言え「木曽御料林事件」と呼ばれる木曽で官民の森林を巡る大問題が発生したのは事実です。

“でも、森林を共有していたら木曽の森林は実際どうなっていたんだろう?”と、アサカラも考えることがあったので、「コモンズの悲劇」という何だか悲しい用語が既に存在していたことを知って、色々考えてしまいました。

【森林・林業雑話】明治33年の出張

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