「もう出稼ぎはやめるぞ」そう叫んで、彼は訣別と復讐を誓った。戦後まもなく17歳の少年は、父とともに伐採夫として北海道をはじめ全国各地を渡り歩く。その6年間、彼が見、体験したものは何か。

「出稼ぎ 少年伐採夫の記録」野添憲治

私の林業に対する最初のイメージを形成したのは、学生の頃読んだ、野添憲治氏の著作「出稼ぎ 少年伐採夫の記録」です。

侮辱の極限でみせた、微笑みの真相とは。戦後まもない北海道、長野、奈良、福島の山奥で伐採生活。出稼ぎ者みずから体験をまとめることは数少ない。底辺労働者の心象、山の風俗を伝える実録。

「出稼ぎ 少年伐採夫の記録」野添憲治

厳しい労働環境を描いた本であったので、もちろん林業に対する印象は最悪に近いものでした。なのに現在、多少なりとも林業に関わっているのは何の因果でしょうか。

今でも林業は労働災害の多い、危険な仕事ではありますが。

思えば、その後出会ったの山の親父達も同じような時代を、同じような地域を生きてきた人達でした。私に良く接して下さったあの人達も、心に深い深い修羅を抱えていたのでしょうか。

僕にはよくわかりません

もしかすると、そのよくわからない辺りのことが

僕を「昔の林業」への興味に駆り立てているのかもしれません

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